4種類の重量違いのダンベルがジムの床に並べて置かれてる画像

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器具の選び方

ダンベル重量別の選び方!10kgから40kgまで・買う前の注意点

こんにちは、家ジム研究所管理人のタナカです!

これから自宅で筋トレを始めようとしているあなた。ダンベルを買おうと思っても、「一体何キロを買えばいいの?」って迷っていませんか?

「初心者は10kgで十分って聞くけど、意味ないっていう意見もあるし…」

「いきなり20kgや40kgなんて重すぎるんじゃないか?」

そんな不安、すごくよくわかります。僕も最初は知識がゼロで、とりあえず軽めのダンベルを買ってはすぐに物足りなくなり、買い直すという失敗を繰り返してきました。

そこでこの記事では、自宅トレ歴約10年、体重80kgから68kgへのダイエットに成功した僕の経験をもとに、ダンベルの重量別の違いや、絶対に失敗しない選び方を徹底解説します。

この記事を最後まで読めば、今のあなたのレベルと目的にぴったりのダンベルが必ず見つかりますよ。無駄なお金を使わず、最小限の資金で最高のホームジムを一緒に作っていきましょう!

ポイント

  • 初心者から上級者まで重量別の正しい選び方と目安
  • 「10kgダンベルは意味ない」というネットの噂の真相
  • 20kgや40kgのダンベルがもたらす体の劇的な変化
  • 無駄な買い物を防ぐコスパ最強のホームジム構築術

失敗しないダンベル重量の選び方

ホームセンターで度のダンベルを買うか悩んでる男性の画像
ダンベルを物色する男性

ダンベル選びで一番もったいない失敗は、「今の自分の筋力」だけを基準にして軽い固定式ダンベルを買ってしまうことです。長く筋トレを続けて結果を出すために、僕が長年の経験からたどり着いた確実な選び方のコツをお伝えしますね。

ポイント

  • 半年後の目標重量を見据えた購入戦略
  • 歴10年が語るホームジムのメリット

半年後の目標重量を見据えた購入戦略

筋トレを始めようと思い立った時、多くの人は「とりあえず5kgや10kgのダンベルを2つ買ってみよう」と考えがちです。

でも、ちょっと待ってください。筋トレを始めると、最初の数ヶ月は「神経系」が発達して、驚くほど早いスピードで筋力が伸びていきます。今まで眠っていた筋肉の繊維が目を覚まし、上手く力を発揮できるようになるからです。

つまり、今のあなたが「重い」と感じる10kgのダンベルも、真面目にトレーニングを週2〜3回続ければ、1〜2ヶ月後には「軽すぎて刺激が足りない」という状態になってしまうんです。

だからこそ、ダンベルを買う時は「半年後、自分がどれくらいの重量を扱えるようになりたいか」を見据えて選ぶことがとても重要になります。

例えば、あなたが男性で大胸筋を鍛えたいなら、半年後には片手20kg程度のダンベルプレスができるようになる可能性は十分にあります。それなのに10kgまでしかないダンベルを買ってしまうと、すぐに新しいダンベルを買い直すハメになり、お金も場所も無駄になってしまいますよね。

注意したい買い物の失敗例

「最初は5kgの固定式を買って、慣れたら10kgを買い足し、次に15kgを買い足す…」というやり方は、部屋がダンベルだらけになるうえにトータルの出費が膨らんでしまいます。

そこでおすすめなのが、重量を自由に変更できる「可変式ダンベル」を選ぶという戦略です。

斜め上から撮影したTOPFILMブロック式可変式ダンベルのペア画像。色分けされた重量調整バーと、無骨なデザインの全体像。
40kgブロック式可変式ダンベル

可変式ダンベルなら、最初は軽い重量からスタートして、自分の成長に合わせてプレートを付け替えるだけで細かく重量をステップアップできます。初期費用は固定式のダンベルより少しかかるかもしれませんが、将来的な買い直しのコストを考えれば、圧倒的に投資対効果が高いんですよ。

「いつかこの重さを扱えるようになってやる!」というモチベーションアップにも繋がるので、買う前から少し先の自分を想像してみてくださいね。

関連記事:可変式ダンベルのおすすめ!重さ別に自宅トレ用の選び方を解説

歴10年が語るホームジムのメリット

僕は今年で35歳になりますが、本格的に筋トレを始めたのは22歳の大学卒業時でした。

当時の体重は80kg。だらしない体型を変えたくて、まずは自宅で腕立て伏せや腹筋からスタートしました。その後、プッシュアップバーや腹筋ローラー、そして10kgのダンベルを2つ買って、見よう見まねで家トレを続けていたんです。

家ジム研究所管理人タナカの筋トレ開始前の体型。少し脂肪が乗った、トレーニングを始める前のビフォー写真。
約10年以上前の管理人

1年ほど経った頃、「もっと本格的にやりたい!」と思って、近所のフィットネスジムに入会しました。でも、そこで待っていたのは強烈なストレスでした。

◆タナカのワンポイントアドバイス

ジムに行くと、使いたいベンチやマシンが常に誰かに使われていて、順番待ちばかり。他人の目を気にして自分のペースでトレーニングできないし、仕事帰りで疲れているのにわざわざ移動するのもおっくうになってしまい、結局すぐに退会してしまいました。やっぱり自分には家トレが合っていると確信した瞬間です。

そこから本格的に自宅をジム化する決意をしました。ベンチ台、チンニングスタンド(懸垂マシン)、そして40kgの可変式ダンベルという当サイト(家ジム研究所)でも推奨している「ホームジムの3種の神器」を揃えたんです。

実際に10年近くホームジムで筋トレをしてきて、そのメリットの大きさを痛感しています。

まず、圧倒的にコスパが良いこと。ジムの月会費(相場は7,000円〜10,000円程度(出典:経済産業省『特定サービス産業動態統計調査』))を払い続けることを考えれば、数万円の器具代なんて半年もあれば元が取れてしまいます。仕事が忙しくて1ヶ月筋トレができない時期があっても、「会費だけ払って損した…」という罪悪感がありません。

次に、時間の自由度です。朝起き抜けの30分でも、夜寝る前のちょっとした時間でも、やりたいと思った瞬間にすぐトレーニングが始められます。器具の順番待ちもありませんし、どんなに汗だくになっても、終わった瞬間に自分のお風呂場へ直行してシャワーを浴びられるのは最高の贅沢です。

もし「たまにはマシンを使ってみたい」と思った時は、月額契約のいらない市営ジムや体育館のトレーニング室を1回数百円で利用すれば十分です。

これから筋トレを始める方には、ジム通いのハードルを高く感じず、まずは自宅という最高のプライベート空間で自分の体と向き合う楽しさを知ってほしいなと思います。

ダンベルは10キロじゃ意味ない?は大きな誤解

ネットの掲示板やSNSを見ていると、「ダンベル10kgなんて軽すぎて意味ないよ」といった声を目にすることがあるかもしれません。でも、結論から言うと、それは完全に間違った認識です。10kgには10kgの明確な使い道があるんですよ。

ポイント

  • 初心者の基礎構築と腕種目には必須
  • 女性の家トレでは一つの到達点になる

初心者の基礎構築と腕種目には必須

「ダンベル10kgは意味がない」という言葉は、大胸筋や広背筋、大腿四頭筋といった「大きな筋肉(大筋群)」を鍛える場合において、ある程度経験を積んだ人から出た言葉です。

確かに、胸を鍛えるダンベルプレスや、背中を鍛えるダンベルローイングといった複数の関節を使うコンパウンド種目(多関節種目)では、男性の中級者以上になると10kgでは負荷が足りなくなります。

しかし、それはあくまで「トレーニングに慣れてからの話」です。

男性の初心者(筋トレ歴3ヶ月未満)にとって、片手10kgというのは、正しいフォームを身につけ、筋肉と脳の神経を繋ぐための「最高のスタートライン」になります。いきなり重い重量を持つと、変な癖がついたり関節を痛めたりする原因になるため、まずは10kgをコントロールして胸の筋肉に効かせる感覚を養うことが絶対に必要なんです。

さらに重要なのが、ターゲットとする筋肉の大きさに応じて適切な重量は全く変わるということです。

部位による適切な重量の違い(男性中級者の目安)

  • 大胸筋(胸):片手20kg〜
  • 広背筋(背中):片手20kg〜
  • 上腕二頭筋(腕・力こぶ):片手10kg〜15kg
  • 三角筋中部(肩の横):片手5kg〜10kg

このように、腕を鍛えるアームカールや、肩の横を鍛えるサイドレイズといった単関節種目(アイソレーション種目)においては、片手10kgは中級者以上の男性にとっても非常に強力で重たい負荷になります。

例えばサイドレイズで10kgを反動を使わずに綺麗なフォームで10回挙げるのは、かなり鍛え込んでいる人でないと至難の業です。

つまり、ダンベルの10kgは「初心者の基礎を作るため」だけでなく、「中級者以上が特定の小さな筋肉を追い込むため」にも、生涯にわたって使い続ける必須の重量だと言えます。

女性の家トレでは一つの到達点になる

ジムで女性はダンベルを使ってワンハンドローイングをしてる画像
女性とワンハンドローイング

ダンベルの10kgという重量は、男性と女性では全く意味合いが異なります。女性は男性に比べて、筋肉を大きくするためのホルモン(テストステロン)の分泌量が少ないため、筋力が上がるスピードも緩やか。

そのため、女性の初心者にとって片手10kgは「とてつもなく重い」と感じるはずです。初心者の女性が腕や肩のトレーニングを始めるなら、まずは1kg〜3kg程度からスタートするのが安全で確実なアプローチになります。

では、女性にとって10kgは不要かというと、決してそんなことはありません。

女性のホームトレーニングで一番人気があり、ヒップアップや脚の引き締めに絶大な効果をもたらす「ダンベルスクワット」や「ブルガリアンスクワット」といった下半身の種目においては、片手10kg(両手で合計20kg)を持てるようになることが、ひとつの大きな目標であり到達点になります。

◆タナカのワンポイントアドバイス

女性が両手に10kgずつのダンベルを持ってしっかりスクワットできるレベルになれば、お尻や太もものラインは劇的に引き締まり、周りからも「すごくスタイルが良いね」と褒められるレベルの筋肉が身についているはずです。焦らず、2kg、5kg、7.5kgと少しずつステップアップして、10kgの壁を目指してみてくださいね。

男性でも女性でも、軽い重量から重い重量へ移行する時は、筋肉が驚いて極端に回数が落ちることがあります。例えば5kgで20回できたのに、10kgにしたら3回しかできない、といった現象です。

これは力学的な負荷が急に増えたことで、持久力のある筋肉から瞬発力のある筋肉へと使う部位が切り替わったためです。これを乗り越えるためには、2.5kg刻みで細かく重量を増やしていくことが大切になります。だからこそ、重量を細かく調整できる可変式ダンベルが活きてくるわけです。

ダンベル20キロセットで中級者の領域へ

初心者の時期を抜け、基礎的な筋力とフォームが固まってくると、次に見えてくる大きな壁が「ダンベル20kg」の領域です。この重さを自在に扱えるようになると、あなたの体は劇的な変化を遂げます。

ポイント

  • 片手20kgで胸板は厚くなる
  • バーベルベンチプレスとの重量換算表

片手20kgで胸板は厚くなる

男性がホームジムでトレーニングを始めて、「片手20kg」のダンベルプレス(ベンチに仰向けになってダンベルを押し上げる種目)を正しいフォームで10回こなせるようになることは、中級者への立派な登竜門です。

個人差はありますが、週に2〜3回のトレーニングを真面目に継続していれば、早い人で半年、遅くとも1年程度で十分に到達できる現実的な目標だと言えます。片手20kg(両手で40kg)のダンベルをコントロールできるようになると、視覚的な変化がはっきりと表れます。

大胸筋の筋肉がしっかりと厚みを持ち、Tシャツやシャツの上からでも「胸板が厚いな」「鍛えているな」とわかるレベルに達するからです。さらに、プレス動作では胸だけでなく、肩の前側(三角筋前部)や二の腕の裏側(上腕三頭筋)も同時に強く使われるため、上半身全体のシルエットが逆三角形に近づき、男らしさがグッと増します。

筋肉を大きくするためのベストな回数

筋肉を最も効率よく大きくする(筋肥大させる)ためには、「8〜12回ギリギリ持ち上げられる重量」を選ぶのがセオリー。片手20kgで10回できるようになったら、それはあなたの胸の筋肉にとって最高のスパイスになっている証拠ですよ。

大胸筋のカットとたくましい上腕二頭筋、広く発達した広背筋が強調された、ホームジムで鍛え上げた現在の管理人タナカのフロントポーズ。
管理人2026年の体

片手36キロを5回程度持ち上げられるようになれば、このくらいの大胸筋にはなってるはずです。

バーベルベンチプレスとの重量換算表

ジムに行くと、長いバーベルを使った「ベンチプレス」をやっている人をよく見かけますよね。ホームジムでダンベルを使っていると、「自分はベンチプレスだったら何キロくらい挙げられるんだろう?」と疑問に思うことがあるはずです。

実は、ダンベルプレスとバーベルベンチプレスでは、生体力学的な構造が全く異なります。

バーベルは両手で1本の棒を握るため軌道が安定しやすいですが、ダンベルは左右の手が完全に独立しているため、グラグラしないように肩周りの細かい筋肉(スタビライザー)を総動員してバランスを取らなければなりません。

そのため、同じ人でもダンベルプレスで扱える合計重量は、バーベルベンチプレスよりもかなり軽くなります。自分の実力を測るための一般的な換算公式として、スポーツ力学のデータに基づいた以下の計算式があります。

【ダンベルプレスの10回ギリギリの重量 × 1.5 = ベンチプレスの1回ギリギリの重量(1RM)】

これを元にした、わかりやすい換算表を作成しました。あくまで一般的な目安ですが、自分のレベルを確認する参考にしてみてください。

ダンベル重量(片手)10回できた場合の
ベンチプレス換算(1回)
レベルの目安(男性)
10kg約30kg初心者(スタートライン)
15kg約45kg初級者(少し筋肉がついてきた)
20kg約60kg中級者(見た目が変わる壁)
25kg約75kg中上級者(脱いだらすごい)
30kg約90kg上級者(ジムでも一目置かれる)
40kg約120kgエリート(トップクラス)

※数値データはスポーツ科学などに基づくあくまで一般的な目安です。体格やフォームによって個人差があります。

この表からわかるように、片手20kg(両手で40kg)のダンベルプレスを10回こなせるということは、ベンチプレスで約60kgを挙げられる筋力を持っているという証明になります。

男性の平均体重が65〜70kgだとすると、自分の体重に近い重さを挙げられるレベルということです。これは本当に素晴らしい成果なんですよ。この数字をモチベーションにして、まずは片手20kgを目指して頑張ってみてください。

ダンベル40kgセットで本格ホームジム構築

筋トレの魅力にすっかり取り憑かれ、数年にわたって継続していると、やがて片手20kgや24kgといった重量では大胸筋や背中の筋肉への刺激が完全に不足する日がやってきます。

「もっとデカくなりたい」「さらに重いものを持ち上げたい」。そう思った時、あなたのホームジムは次の次元へ進化するタイミングです。

ポイント

  • ダンベル40kgの2個セットが最強な理由
  • 高重量を安全に扱うためのオンザニー

40kgの2個セットが最強な理由

本格的に家トレで筋肉を成長させ続けたいなら、僕の結論としては「最初から最大40kgまで調整できる可変式ダンベルの2個セット」を買うのが最強の選択です。

なぜなら、大胸筋や広背筋、そして脚の筋肉(大腿四頭筋やハムストリングス)は非常に力強いため、トレーニング歴が長くなれば片手30kg〜40kgの負荷が必要になるからです。

もし最初に20kgまでのセットを買ってしまうと、限界が来た時に40kgセットを丸ごと買い直さなければなりません。古いダンベルの処分も面倒ですし、結果的に出費が大きくかさんでしまいます。僕もこの「買い直しの無駄」を経験したからこそ、長く続ける覚悟があるなら最初から40kgセットに投資することを強くおすすめしています。

40kgの可変式ダンベルの最大のメリットは、重いことだけではありません。

◆タナカのワンポイントアドバイス

可変式ダンベルの本当の価値は、「細かく重量を刻めること」にあります。例えば、20kgからいきなり25kgに上げると、重すぎてフォームが崩れたり怪我をしたりします。

でも、プレートを細かく付け替えられるタイプなら、20kg → 22.5kg → 25kgと、2.5kg刻みで徐々に体を慣らしていくことができるんです。これが筋力を伸ばす一番の近道なんですよ。僕自身、ホームジムのメイン器具として長年40kgの可変式ダンベルを愛用しています。

可変式ダンベル、インクラインベンチ、懸垂マシン、腹筋ローラーなど自宅に揃えた筋トレ器具一式
管理人のホームジム画像

胸トレならダンベルベンチプレスやダンベルフライ、背中トレならワンハンドローイング、足トレならブルガリアンスクワットなど、これ1ペアあるだけで全身を強烈に追い込むことができます。40kgセットがあれば、自宅にいながらジムの上級者エリアに匹敵するトレーニング環境が手に入るんです。

体験レビュー:TOPFILM可変式ダンベルを4年使ってレビュー【使い方や欠点もまとめ】

高重量を安全に扱うためのオンザニー

ダンベルの重量が30kg、40kgと重くなってくると、純粋な「持ち上げる筋力」以上に、「どうやって安全にスタート位置に持っていくか」が極めて重要になります。

実は、高重量ダンベルトレーニングで一番怪我をしやすいのは、持ち上げている最中ではなく、「開始時のセットアップ」と「限界を迎えて下ろす時」なんです。腕の力だけで強引に持ち上げようとしたり、終わった後に床へ無造作に放り投げたりすると、肩の関節(ローテーターカフ)を断裂したり、腰を痛める致命的な原因になります。

これを回避し、安全かつスムーズに高重量を扱うための必須テクニックが「オン・ザ・ニー(On the knee)」です。

太ももの上にTOPFILMブロック式可変式ダンベルを置いている様子。高重量トレーニング時のオンザニー(膝乗せ)のセットアップ。
オンザニーするブロック式可変式ダンベル

オン・ザ・ニーの正しいやり方(ダンベルプレスの場合)

  1. ベンチの端に浅く座り、両手に持ったダンベルを太もも(膝の少し手前)に縦にして乗せます。
  2. 背筋を伸ばし、お尻を少し浮かせながら後ろへ仰向けに倒れ込みます。
  3. 倒れ込む勢いと同時に、太もも(膝)を胸に向かって強く引き上げ、ダンベルを肩の高さまで蹴り上げます(キックアップ)。
  4. ダンベルと膝をギリギリまで密着させたまま、胸の横にセットします。

この技術を使えば、腕の筋力を一切無駄にせず、下半身の推進力を使って安全にスタートポジションを作れます。そして、セットが終わった後の「下ろす動作(リリース)」も同じくらい重要です。

限界まで追い込んだ後、絶対に横にダンベルを投げ捨ててはいけません。肩が脱臼するリスクがあり、床もベコベコに凹んでしまいます。正しいリリースの方法は、腕を伸ばした状態のまま、両膝を胸の高さまで引き上げます。その膝にダンベルの端を当てて密着させ、ダンベルの重みと反動を利用して「起き上がりこぼし」のように上体を起こし、最初の座った姿勢に戻ります。

また、万が一限界が来てダンベルを落としてしまった時に備えて、床を保護する厚さ15cmほどの「ドロップマット」や、合板と硬質ゴムマットを組み合わせた床の補強をしておくことも、本格的なホームジム構築には欠かせない視点です。安全第一で環境を整えましょう。

停滞期を打破する重量アップのルール

筋トレを続けていると、「ずっと同じ重量から伸びない」「回数が増えなくなった」という壁に必ずぶつかります。これをプラトー(停滞期)と呼びます。この壁を越えて筋肉をさらにデカくするための、絶対的なルールをお伝えします。

ポイント

  • 筋肉を成長させる漸進性過負荷とは
  • コスパ最強のおすすめ可変式ダンベル
  • ダンベル選びに関するよくある質問(FAQ)

筋肉を成長させる漸進性過負荷とは

筋肉を大きくし、力を強くするための最も重要なスポーツ科学の法則、それが「漸進性過負荷(ぜんしんせいかふか=プログレッシブ・オーバーロード)の原則」です(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット『レジスタンストレーニング』)。

漢字が並んで難しそうに見えますが、意味はとてもシンプルです。「筋肉を成長させたければ、今までより少しだけ強いストレス(負荷)を徐々に与え続けなければならない」ということです。

人間の体は非常に頭が良く、すぐに環境に適応しようとします。例えば、10kgのダンベルで10回できるようになった後、何ヶ月もずっと同じ10kgで10回を繰り返していても、体は「もうこの重さには慣れたから、これ以上筋肉を大きくする必要はないな」と判断して成長を止めてしまいます。

だからこそ、「重量を重くする」「回数を増やす」「セット間の休憩時間を短くする」といった工夫で、常に筋肉に新しい刺激を与え続ける必要があるんですね。ここで重要なのが「漸進的(ぜんしんてき=徐々に)」という部分です。

急激な重量アップは怪我の元

筋肉自体は血流が豊富なので早く成長しますが、骨と筋肉を繋ぐ「腱」や、骨同士を繋ぐ「靭帯」は血管が少なく、組織が強化されるまでに筋肉の何倍も時間がかかります。焦っていきなり5kgも10kgも重くすると、関節が耐えきれずに怪我をしてしまいます。

安全に重量を上げていくための世界基準のルールとして、NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)などが提唱する「2 for 2 ルール」というものがあります(出典:NSCAジャパン 公式サイト)。

これは、「直近2回のトレーニングで、最終セットの目標回数よりも2回多く挙げられたら、次から重量を上げる」というわかりやすい指標です。例えば、10kgで10回3セットを目指している場合。

  1. 月曜日に、一番疲れているはずの3セット目で12回できた。
  2. 木曜日のトレーニングでも、3セット目で12回できた。

こうなったら、あなたの筋肉と神経は10kgを完全にマスターした証拠です。次回のトレーニングからは、12.5kgに重量を上げて、また新しい刺激を与えてあげましょう。この小さな階段をコツコツ登っていくことが、確実な成長への唯一の道です。

コスパ最強のおすすめ可変式モデル

ここまで、ダンベルの重量選びやトレーニングのルールについて熱く語ってきました。最後に、僕が10年の家トレ経験から導き出した、「これを買っておけば絶対に後悔しない」というコスパ最強のダンベルをご紹介します。

それは、「ブロック式(ピン差し替え式)のアジャスタブルダンベル」です。

世の中には、スクリューで留めるタイプや、ダイヤルを回して重さを変えるタイプなど色々な可変式ダンベルがあります。

スクリュー式は安いですが、プレートの付け替えに時間がかかりすぎてトレーニングの集中力が切れてしまいます。ダイヤル式は便利ですが、構造が複雑なため高価で、落とした時に壊れやすいという弱点があります。

一方でブロック式のダンベルは、側面に刺さっているピンを「スッ」と抜いて、希望の重量の穴に「カチャッ」と差し込むだけ。わずか2秒で重量変更が完了します。四角い形状なのでオン・ザ・ニーもやりやすく、頑丈で壊れにくいのが特徴です。

上から見たTOPFILMブロック式可変式ダンベル。床に置いた際に安定するフラットなブロック形状のプレート。
自立するくらい側面がフラットな可変式ダンベル

◆タナカのワンポイントアドバイス

僕自身、色々買い替えた末に、TOPFILMというメーカーの40kg可変式ダンベル(ブロック式)に落ち着き、長年愛用しています。高価なブランド品でなくても、しっかりと重量が変えられて頑丈であればホームジムとしては十分です。Amazonや楽天などのセール時期を狙えば、40kg×2個セットでもかなりお得に手に入りますよ。

最初から40kgセットを買うのは少し勇気がいるかもしれません。でも、ジムの月会費数ヶ月分と考えれば、一生モノの筋肉と健康を手に入れるための投資としては安すぎるくらいです。

あなたの目標に合わせて、まずはAmazonや楽天でどんな商品があるか、レビューを見ながらチェックしてみてください。あなたのホームジム作りが、今日から最高のスタートを切れることを応援しています!

ダンベル選びに関するよくある質問(FAQ)

ダンベルは初心者なら何キロを買えばいいですか?

男性であれば、まずは片手10kg〜20kgまで調整できる可変式ダンベルがおすすめです。女性の場合は、片手2kg〜10kgまで調整できるものが良いでしょう。ただし、半年後には筋力が伸びている可能性が高いため、長く続ける覚悟があるなら、男性は最初から最大40kg、女性は最大20kg程度の可変式を買っておくと、後から買い直す無駄が省けて結果的にコスパが良くなります。

20kgのダンベルセットを買ったのですが、重すぎて使えません。どうすればいいですか?

可変式ダンベルであれば、中のプレートを外して一番軽い状態(例えばシャフトのみや5kg程度)から始めてください。固定式で20kgを買ってしまった場合は、無理に扱うと肩や手首を痛める危険があります。その場合は怪我を防ぐためにも、一旦10kg程度のものを買い足すか、自重トレーニング(腕立て伏せなど)で筋力を底上げしてから再挑戦することをおすすめします。

ホームジムを作るのに、ダンベル以外に最低限必要なものは何ですか?

ダンベルのポテンシャルを100%引き出すためには、「角度調整ができるインクラインベンチ(トレーニングベンチ)」が必須です。ベンチがあるだけで、胸や肩、背中のトレーニングのバリエーションが爆発的に増えます。また、床を傷つけないための「ジョイントマット」も最低限用意しておきましょう。

マンションでダンベルを使うと下の階から苦情が来ないか心配です。

床への衝撃と騒音対策は非常に重要です。ダンベルを床に置く時は、最後まで力を抜かずにゆっくり置くことを徹底してください。不安な場合は、高密度のウレタンが入った「ドロップマット(クッションマット)」をダンベルを置く位置に敷くことを強くおすすめします。これで騒音トラブルの大半は防ぐことができます。

ダンベルの素材はアイアン(鉄)とラバー(ゴム)どちらがいいですか?

自宅で使うなら、圧倒的に「ラバーコーティング」されたダンベルがおすすめです。鉄むき出しのアイアンダンベルは安いですが、プレート同士がぶつかるとカチャカチャと大きな音が鳴り、床に落とした時にフローリングが深くえぐれてしまいます。ラバーなら音も静かで床へのダメージも減らせますよ。

いかがでしたでしょうか。ダンベルの重さ一つをとっても、選び方にはきちんとした理由があることがお分かりいただけたかと思います。

最初にもお伝えしましたが、筋トレの器具選びで一番大切なのは「少し先の未来の自分」を想像して投資することです。今日からでも遅くありません。あなたに合った最高のダンベルを見つけて、充実したホームジム生活をスタートさせてくださいね!

関連記事:初心者のダンベルは何キロ?目的別の重量目安を初心者向けに徹底解説

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タナカ

元80kgのぽっちゃり体型から、自宅での筋トレのみで引き締めボディに改造。家ジム歴は約10年(途中数年のブランクあり)。 過去の数々の失敗経験から、「無駄な器具を一切買わず、最小限の資金で最高のホームジムを作る方法」を発信しています!

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